それぞれの場所で咲くということ
2026/9/1(火)

学生生活最後の夏。長女は、1か月間バンクーバーへ留学しています。
バンクーバーは、私自身が大学時代に留学し、教員時代には大学院のサマーコースにも通った、思い出いっぱいの町。
大学院に通ったのは、ちょうどSARSが流行した頃。帰国後、すぐには職場に復帰できず、しばらく自宅待機になったこと、毎晩、課題に追われ猛勉強したこと、今では懐かしい記憶です。
そんな町で、今度は娘が過ごしている。
慣れない英語での生活、新しい環境。
ホストファミリーをはじめ、多くの方に助けていただきながら過ごす1か月。
かかってきた電話は、たった一度。
きっと充実した日々なのでしょう。
私は、連絡したい気持ちをぐっとこらえる毎日です。
長男には、高知へ会いに行きました。
勤めているイタリアンレストランで、シェフのお話を伺いながら、その横で働く息子の姿を眺めました。
何度も財布や携帯を落とすし、相変わらず前途多難(笑)な様子。
それでも不思議と、毎回ちゃんと戻ってくる。
高知の皆さま、本当にありがとうございます。
そんな息子を周りの方が温かく見守り、可愛がってくださっている。
それもまた、彼の持つ力なのかもしれません。
そして次女。
それまで、インドア人間だったのに、ひょんなことから始めたハンドボール。
仲間にも恵まれ、3年連続で全国大会へ出場することができました。
今年の会場は岡山県。
中学最後の夏は、初戦敗退。
頑張っても、思い通りにならないことがある。
でも、その経験もいつかきっと糧になる。
今年は、市内三中学校の合同チームで挑みました。
それぞれ違う学校から集まり、一つのチームになるまでには、きっといろいろな苦労もあったと思います。
それでも、先生方や保護者の皆さんからたくさんの愛情を注いでもらったことは、きっとこれからも心に残るはず。
うまくいくことばかりじゃない。
失敗したり、
悔しい思いをしたり、
そのたびに誰かに助けてもらったり。
そうやって子どもたちは、
親の知らないところでちゃんと育っていく。
そして、その周りにはいつも、
声をかけ、支え、見守ってくださる方がいる。
長男は高知。
長女はカナダ。
次女は岡山。
夫は福島。
そして私は高島。
この夏、家族5人がそれぞれ違う場所で、それぞれの時間を過ごしました。
家族だからといって、
いつも同じ場所にいるわけではなくなりました。
それぞれの場所で人と出会い、
助けてもらい、
失敗もしながら、
少しずつ自分らしい道を歩いている。
離れているからこそ、
そんな姿を以前より素直に喜べるようになった気もします。
そして、ふと植物のことを思います。
植物も、その植物に合った場所に根を張ると、
その植物らしい姿で育っていきます。
日当たり、水はけ、風通し。
どれだけ手をかけても、その植物に合わない環境では、なかなかうまく育ってくれません。
箱館山ハーブガーデンでも、この夏の猛暑で、これまで元気だったハーブが育たなくなったり、弱ってしまったりしています。
だから今は、
植えた樹々が少しずつ大きくなり、
やがて木陰をつくってくれる日を楽しみにしています。
人も、きっと同じなのだと思います。
その人が、その人らしくいられる場所があること。
誰かに支えられながらも、自分の力で根を張れること。
私が植物を通して創っていきたいのも、
そんな暮らしや場所なのかもしれません。
ここ、箱館山ハーブガーデンで、
その人がその人らしく過ごし、
少し力を取り戻して、
また自分の日常へ戻っていけるように。
子どもたちが、それぞれの場所で人に助けられながら、自分の道を歩いている姿を見て、
私もまた、
そんな場所をつくっていきたいと、
あらためて思った夏。
今日から9月。箱館山ハーブ&アロマも再始動します。