「母の日」でしたが、父の話を
2026/5/11(月)

5月は「母の日」の季節ですが、今日は父の話を。
父は定年退職後、畑仕事に没頭していました。
もともとは魚釣りばかりしていた父が、なぜあんなにも植物に心を向けるようになったのか。当時の私には、不思議で仕方がありませんでした。
「何がそんなに楽しいんだろう。」
そして私はずっと、
「退職したら海外旅行三昧の生活をしよう。父のように土いじりはしないな。」
そう思っていました。
それなのに――。
早期退職までして、植物に関わるようになるとは・・・。
植物は、じっと観察していると本当に面白いのです。
思ったようには育たないし、同じ植物でも環境が違えば生育も変わる。
特にハーブは、「香り」が命。
芳香成分は、植物が外敵から身を守るために生み出しているものでもあります。だからこそ、ぬくぬくとした環境よりも、少し過酷な環境のほうが、香り高く育つと言われています。
栄養を与えすぎず、水も与えすぎず。
だから大切なのは、「手をかける」ことよりも、「目をかける」こと。
そして必要な時にだけ、そっと手を添えること。
今、ガーデンではカモミールが満開です。
カモミールのつぼみには小さなアブラムシがつきやすく、見つけたらシャワーの水をかけながら、やさしく取り除きます。
「目をかけて」、必要な時に「手をかける」。
その繰り返しです。
小さな変化を見つけては、喜びを感じる毎日。
「きれいに咲いてくれてありがとう。」
そんなふうに声をかけながら、作業を続けています。
そして、このガーデンには、さまざまな方が訪れてくださいます。
昨日は、名古屋から新幹線と湖西線、そしてバスを乗り継いで、箱館山まで来られた方がお立ち寄りくださいました。
ハーブティーをお出しして(カフェではないので、試飲ですが)、庭のハーブのこと、高島のことを、「はじめまして」の方と語り合う時間。
それが、作業の合間のエナジーチャージになっています。
アロマに出会い、ハーブへ、そして栽培へ。
興味が広がったことで、植物を通してたくさんの方々との交流が生まれました。
植物と語らう時間。
ガーデンに集う方々と語らう時間。
人生の後半に、こんな楽しみが待っていたとは――。
父も、こんな時間が好きだったのかなあ。
そんなことをふと思った、「母の日」の日曜日でした。