補聴器の空箱から思ったこと
2026/6/15(月)

父が補聴器を失くしたというので、私の補聴器を貸そうと思い、引き出しを開けたら空箱だけ。
箱の中には、2023年2月9日に購入した履歴だけが残っていました。
そのころ、勤務していた学校で、耳の聞こえに不自由を感じ始めていました。
耳の悪い家系なので、
「そろそろ仕方ないかな」
そう思って補聴器を作ったのです。
会議や朝の打ち合わせで、先生方の声が聞き取りづらいことが増えていました。
気をきかせて、聞こえる右側から話しかけてくださる温かな方も。有難かったなあ。
左耳は、長年の耳鳴りだけではなく、本当に聞こえにくくなっていたのです。
でも不思議なことに、その補聴器は翌年にはほとんど使わなくなりました。
今も人より聞こえは少し悪いと思いますが、日常生活で困ることはありません。
今日、空箱を見ながら思いました。
あの頃の耳は、遺伝だけではなかったのかも・・・。
もちろん、本当の理由は分かりません。
でも当時は、いろいろな出来事が重なっていました。
校内へ不審者が乱入。
不審者を校外に出したということで受けた厳しい言葉。
職場では体調を崩して休職される先生が続き、
大切な同僚との別れもありました。
今振り返ると、知らないうちに心も身体もこわばって、
悲鳴をあげていた時期だったのかもしれません。
その後、
私は2025年3月に小学校を退職しました。
耳が悪くなったからでも、仕事が嫌だったからでもありません。
ハーブやアロマと関わる暮らしの豊かさを、自分だけではなく、他の誰かにも届けたい。
そう思ったから。
植物の成長を待つ時間。
香りに季節を感じる時間。
そして、
自分で自分の人生を選ぶという生き方。
もちろん、今は今で不安もあります。
天候に一喜一憂するし、
植物は思ったようには育たないし、
毎月18日に給料も振り込まれません(笑)。
でも、自分で選んだ毎日です。
そして思います。
忙しさの中で、自分の身体や心の小さなサインを見過ごしている人は、案外多いのではないかと。
だから箱館山ハーブガーデンが、
少し立ち止まって深呼吸できる場所、
また、明日からも頑張ろうと思える場所、
そんな居場所になれたら嬉しい。
そう願っています。
しかし、中の補聴器は一体どこにあるんだろうか・・・。
いつかは、必要になるものなのに。